ワクチンに関して
犬に接種させるワクチンは大まかにわけて狂犬病予防ワクチンと混合ワクチンがあります。 狂犬病予防ワクチン 狂犬病予防ワクチンは現在日本国に於いて狂犬病予防法に則り年に1度の接種が義務づけられています。 (初回は生後91日以上、飼い始めてから30日以内) 平成7年度の法改正により、毎年行っていた登録と予防接種から現在は、一生1回の登録になっています。(予防接種は毎年)。 怠ると、罰則もありえます。 この注射は上記の通り国で定められているものです。 混合ワクチン 犬にとって、この混合ワクチンの接種はとても重要です。 狂犬病予防注射は人間が自分たちの為に犬に接種させるものですが、混合の予防注射は犬の為に接種させるものと認識下さい。(犬ジステンパー、伝染性肝炎、レプトスピラ症、パルボウイルス感染症、等)。 ここでは判りやすく簡単に説明します。 通常のワクチネーションプログラムは生後50日以降に初回、90日以降に2回目の2回接種です。 これは母親からの移行抗体が関連しています。 母親がこのワクチンを接種している、またはその病気にかかったことがあり抗体をもっている、以外でしたら母犬からの移行抗体が考えられませんから1度の接種で大丈夫なのですが、これは判らないことです。 母親からの移行抗体が切れ始める時期が生後50日以降で、90日まで残るもの、特にパルボは120日残るケースもあり、念を入れての複数接種になります。 初年度は複数回数でも翌年からは年に1度の接種で十分です。 1年きっかりで免疫がパッとなくなるわけではありませんが、あまり遅滞しないよう気を付けて追加接種をしましょう。 大学病院、ドッグラン、トリミング、宿泊施設などではこの混合ワクチンを接種していない犬は受け入れない所もありますが、これは理想的だと言えるでしょう。 ワクチンという抗原物質、異種タンパクが体内に入る為、稀ではありますがアレルギー反応をおこす場合があります。(数分〜数十分以内)軽い状態では顔が腫れるなど中には重篤なアナフィラキシーショックをおこす場合もありそのような症状があらわれたら即時動物病院での治療を受けましょう。 狂犬病予防ワクチンは必ず不活化ワクチン(日本国内)で、混合ワクチンは生ワクチンが主流です。 狂犬病を先にした場合は1週間、混合ワクチンが先の場合は1ヶ月、期間をあけての接種になります。 |