こんな時どうする?

 

下痢をした時

先ず絶食です。何か変わったものを食べていないか?兎に角半日位は絶食して胃腸を休めましょう。下痢をしていても元気であればそれで様子をみましょう。症状が改善されればよいのですが、更に続く場合は検便をしましょう。又血便が出る、元気消失、嘔吐を伴う場合などは速やかに動物病院で診察を受ける事をお勧めします。

 

嘔吐した場合

元気な状態で食餌の前に胃液を嘔吐する場合はお腹のすき過ぎが考えられます。そうでなく食べたものなどを嘔吐する場合は,絶食・絶飲です。嘔吐すると喉が渇き、やたらに水を飲もうとしますが、飲めば必ず更に嘔吐します。嘔吐すること自体とても体力を消耗します。こんな時は水を与えず様子を見ましょう。脱水することはありません。絶水して様子を見ても嘔吐が止まらない、又は酷い下痢を伴うような場合は直ちに病院で診察を受けて下さい。伝染性の病気の疑い、又はまれに異物を飲んだり食べたりして、腸閉塞などを起こしている場合もあります。後者の場合の嘔吐は酷く極度の脱水症状をきたす事があり手遅れになる場合もありますので要注意です。焼き鳥の串などはレントゲンに写りません。誤食してしまって開腹しなければならない事態にならないように気をつけましょう。

 

痒がる時

先ず体外寄生虫がいないか確認して下さい。蚤が1匹いるだけでアレルギーを起こして全身痒くなってしまう場合があります。掻く事によって更に痒くなり症状が悪化します。痒みが酷い場合は病院で痒みを止める処置をしましょう。塗り薬は塗らない事。必ず舐めてしまいます。動物は舐めて傷を治すとよく言われますが全く間違った見解です。舐めて余計に症状を酷くするのが通常です。

 

呼吸が荒く苦しそうな時

夏場、毛皮を脱げない彼らは温度が高くなくても(温度が高い時は云うまでもなく)湿度が高いと簡単に熱射病に陥ります。犬は汗腺が足の裏にしかありませんから、私達人間と異なり汗をかくことによって体温調節ができません。暑いとハァハァ呼吸が荒くなり、そのまま放置するとどんどん体温が上昇し熱射病になり症状が酷い場合は死に至る事も少なくありません。このような症状に陥った場合は直ちに体を冷やして体温を下げます。出来るだけ早急に対処する事。氷水を全身にかけ特に頭部は扇風機を直接当てるなどして冷やして下さい。一度熱射病にかかると温度に対する感受性が高くなりより低い温度でも熱射病になってしまう事もあります。脱水症状などが見られる場合は、動物病院で点滴などの処置を受けましょう。

 

夏場のお散歩時の注意!

地面の熱で足の裏のパッドを火傷してしまうことがよくあります。先ず散歩に出る前に飼い主自身の素手で道路に触れて熱さを確認して下さい。「熱い!」と感じたらもっと地面の温度が下がってからお散歩に出かけましょう。